どうも、のすけです。
2回目の休職では自立訓練(生活訓練)を受けました。
当初の目的はコストを抑えつつカウンセリングを受けるためだけでしたが、少し休職期間を延長して利用してみることに。
実際に通ってみたら良かったことが多かったので、どんな感じだったかお話ししたいと思います。
※あくまでのすけの体験談なので、自立訓練(生活訓練)の一例として読んでいただけると幸いです。
自立訓練(生活訓練)とは?
自立訓練(生活訓練)とは障害者総合支援法による障害福祉サービスの一つ
心身(身体的・精神的等)に障害を持った人に対して、自立した日常生活または社会生活ができるように、一定期間身体機能または生活能力の向上のために必要な訓練を行う。
ざっくり言うと、障害のある人が自立した日常生活を過ごせるようなサポートをするためのサービス。
のすけのように適応障害等の心の不調がある人で例えて言うと、
休職・離職した人が自立や社会復帰をするための公的なサービスのことです。
このサービスを受けることで日常生活のリズムを整えたり、職業選択の助言をもらったり、自分の症状との向き合い方を学んだり、等々…
社会復帰や復職にむけたサポートを受けることができます。
通った先の自立訓練(生活訓練)の特徴
のすけは愛知県名古屋市にある施設に通いました。
そこの施設は、
☆公認心理師などの心理学の専門家が在籍しており、認知行動療法を中心としたカウンセリングやセミナーが受けられる。
☆復職に向けた軽作業等も行える。
☆必要に応じて復帰先、再就職先の企業と連絡を取り合い復帰を支援してくれる。
☆日中の生活リズムを整えるための通いの場として利用できる。
という特徴がある施設でした。
カウンセリングとセミナー
のすけの通った施設は
カウンセリング(個別プログラム)×セミナー(集団プログラム)
の掛け合わせで認知行動療法を通じて休職に至った疾患や障害に対する再発予防を図っています。
カウンセリング
〇個々の対象者に合わせて目標設定や内容を設定する
のすけは、
最近の身体状況や睡眠状況の確認と不眠に対する取り組みのアドバイスをもらいました。
〇職場復帰に向けた問題点の抽出と解決策のアドバイス
「こうしたほうが良いですよ」という感じよりは「こうするのはどうですか?こういう考え方もありますよ」という提案をいろいろしてくれる感じのカウンセリングでした。
セミナー
学校の時間割みたいに、一日の流れ、月~金のカリキュラムが決まっていて、自由に参加可能。
講義形式のもの、グループワークを交えたもの、ロールプレイングがあるもの、等々…
〇のすけが選んだセミナーはこんな感じ
WRAP/集団認知行動療法/行動活性化/ACT/不眠の認知行動療法
WRAP(元気行動回復プラン):いろんなアイディアを出し自分が困った時の行動プランを立てる
集団認知行動療法:認知行動療法の利用方法(考え方の幅を広げ方)をみんなで学ぶ
行動活性化:症状や不安が悪化するパターンを知り、自分にとっていい行動を増やし、気持ちを上向きにする方法を学ぶ
ACT:心の柔軟性を育てるための方法を学習する
不眠の認知行動療法:不眠になる特徴をつかみ、改善方法について学ぶ
その他に利用したサービス
〇セミナーに参加しない日も日中活動の場として通所する
セミナーやカウンセリングを受ける日に以外でも毎日の生活リズムを整えるためや、家でダラダラしないために、10:00から15:00くらいまで通いました。
施設の中は、飲食OK、施設内にもコーヒーやお茶が置いてあり、安く利用できるコワーキングスペースみたいな感じでした。
自立訓練(生活訓練)を利用して良かったこと、良くなかったこと
良かったこと
☆休職中に自分が行動を起こせていることの安心感
休職しているからには休むことが第一ですが、1回目の休職で、休養がある程度取れたと思ったところで「このまま休み続けて大丈夫か」、「復帰してまた働けるか」、「また同じことにならないか」、と不安になりました。
自立訓練に通い、カウンセリングやセミナーに取り組むことで自分のことを見つめ直し「復帰に向けて自分は行動を起こせている」という気持ちになれて休みを前向きにとらえることができました。
☆似た境遇の人がいることで「悩んでいるのは自分だけじゃない」と気が付ける
セミナーではグループワーク等を通じて他の利用者と少し話をする機会がありました。
のすけは不眠や職場関係の人間関係等のストレスがあって休職に至りましたが、同様に悩んでいる人、そうじゃないけど何かしらの障害を負ってしまった人、いろんな方がいました。そういう方の話を聞けたことで「悩んでいるのは自分だけはないんだな」と思えました。
仕事や環境が違えど、自分と似たような境遇の人がいると勝手に湧いてくる安心感…
☆自分の認知の歪みに気がつくきっかけに
通った施設が認知行動療法を主軸としていることもあり、セミナーを通じて自分の考え方の偏りや行動の特徴を捉えそれに対する解決策を考えるきっかけができました。
また自分一人ではいい方法が見つからない時でもグループワークを通じて他の方の意見を参考にすることでいろんなアイディアを知ることができました。
自立訓練(生活訓練)を利用して良くなかったこと
☆金銭面の負担がかかる
のすけ自身は自立訓練(生活訓練)に通って良かったと思うことが多く、通った先も自分の特性に合っていたような気がしたので、満足しているのですが、強いて言えば、利用料金というところでしょうか。
施設の利用料 月10000円弱
電車の移動代 月13000円くらい
移動費用に関しては通った分だけかかるので、定期を購入してできるだけ頑張って通いました。
自立訓練(生活訓練)を勧めするなら…こんな人!
☆休職中や離職中で何かをした方がいいと思いつつも、何をしたらいいかわからない人
休職や離職をして、休養した後調子が戻ってくるとします。
その後に次のステップに進みたいけど、どうしたらいいか分からない方にとっては自立訓練(生活訓練)は一つの手段だと思います。
ただ、カラダの状態によって適性は人それぞれなので、一度主治医に相談して自立訓練(生活訓練)や就労支援について聞いてみるのが良いと思います。
施設によっては提携しているリワーク支援施設があるかも。
☆家にいるとだらだらしっぱなしだけど外出する気持ちにもなれない人
休み慣れしてくるとついつい「だらだら」し始めちゃう…
心のためにはいいんですが、体力も落ちるし生活リズムも乱れていく傾向に。
でも外出理由がないとなかなか外に出られない方もいるのでは?
そんな方にとっては外出するきっかけ作りに自立訓練(生活訓練)はアリだと思います。
☆仕事も大事だけど、まずは自分のことを見つめ直していきたい人
自立訓練(生活訓練)では自立した日常生活や社会生活が送れるようになることが目標なので、復職に向けたサポートもしてくれますが、生活面にも焦点を当てたセミナーやアドバイスをしてくれます。
休職や離職が仕事の問題だけでない場合(家族関係や別のプライベートな関係)には生活のケアが必要になってくるので、その場合は自立訓練(生活訓練)で日常生活に焦点を当ててカウンセリングしてもらえるかも。
自分に合わせて生活のケアをしていこう‼
休み方、物事の考え方、時間の使い方、カラダの状況は人それぞれです。
今回、のすけは自立訓練(生活訓練)を利用したことで1回目の休職とは違った時間の使い方をすることができ復帰につなげることができました。
あくまでも一例ではありますが、のすけのように休職していて少し活動を起こしたいと思っている方の参考になれば幸いです。
以上、のすけでした‼